清水さんからの質問への返答

清水さんから、カズの部屋でこんな質問を受けたので、考えたことのシェアです。

 

不登校関係ない話かもしれませんが質問です。不登校の娘の兄が浪人中なんですが、相談する人がいなくて孤独といっていて、なんと言葉をかけていいかわかりません。カズさんはそういった経験がありますか。親友がほしい、と言っていてついアドバイスししまいそうになります。」

 

親友が欲しいって、気持ち、人と心を通わせたいと願っていたり、たくさんの価値観が隠れているテーマだと思います。

僕がそれを聞いて清水さんに伝えたくなったのは、何も声をかけることだけがサポートじゃないよ、ということですね。

だって、清水さんのアドバイスや、声がけ次第で親友が出来る、みたいなものじゃないですか笑

それが出来るのは脳をハック出来る催眠のプロだけですよ。(いるんか知らんけど)

 

まぁ、アドバイスが機能しないってなったら、話を聞いたり寄り添う以外に何も出来ないと思うんですけど、それでいいんだと思います。
だって、ただただ寄り添うってめっちゃ愛いりません?

人の話を聞くと、めっちゃ色々言いたくなってくるじゃないですか笑

それも愛ではあるんですけど、それって受け取りやすい表現なのか、受け取れる状態なのかという問いが必要な場合があります。

よく、お子さんがお母さんやお父さんの愛を受け取り損ねるってことが起こりがちですよね。(いてて・・・)

でも、それをせずに、相手の心に耳を傾け続ける、そして何も出来なくても側にいる、って深い愛がないと出来ないんですよ。

 

具体的な簡単な会話の流れとして

 

子供:俺親友欲しいんだよね・・・。今めっちゃ孤独なんだ。

 

保護者:そっかぁ・・・。(子供の言葉を自分の心の空洞に十分に響かせる。すぐに答えなくていい。それは心じゃなく、思考から言葉が出てしまうかもしれないから)

俺は孤独だ・・・ってなったらどんな感じするの?(どんな感情になるか聞く)

 

子供:寂しい、悲しい、惨め、周りが羨ましい、今大学に受かるかが不安で仕方ない(みたいな感情を聞けたら価値観聞く)

 

保護者:

寂しいが出てきた⇨「誰かと繋がっていたいんだね」「お互いに気にかけたり、気にかけられる人が側にいて欲しいんだね」

羨ましさが出てきた⇨「楽しそうに生きている人達が羨ましいんだね」

大学に受かるか不安で仕方ない⇨「不安な時に相談出来る人が欲しいんだね。大学に受かった経験者か、一緒に頑張る人だったらどっちが欲しいって思ったりする?」

 

子供:あ〜・・・俺はそういう価値観あったんだなぁ、確かにそうだなぁと気付く。

 

ここまででまずは十分じゃないかな〜。

価値観に気付いて、行動するかは息子さんの課題ですが、周りの人はそれに気づくサポートは出来るんですよね。

コツは、どんな価値観が満たされないからネガティブな感情を味わっているんだろう?逆にどんな価値観や感情を満たしたがっているんだろう?っていう視点で話を聞くことです。

そして、十分に話を聞いて貰ったら、お母さんは親友いるの?とか、いたらどうやって作るの?、いなかったら孤独じゃないの?など、マイクを渡してお母さんに興味を持って自分から聞いてくるかもしれませんね。

やり方がわからないようだったら、自分の経験や、親友の作り方を教えるのもいいですよね。

 

上の、「そっかぁ・・・。」の代わりに、

「〜君なら絶対親友できるから大丈夫!」

「ネットで作ったら?」

「私も親友なんていないけど何とかなってるよ!」

みたいな話をすると、相手にマイクが向いてるんじゃなくて、自分にマイクが向いてるし、それどころか奪ってますよね笑

 

実は自分の話をするタイミングは、十分に話を聞いた後や、興味を持ってくれたらがおすすめだったりします。

 

この話で僕が伝えたいのは、清水さんが何か声をかけられなくても、話を心から聞いてあげるだけでプレゼントになっているということですね。

「人に何かをするのが価値だ」「人間は教育によって矯正出来る」「課題は解決しなければならない」「感情を出すなんて未熟だ」っというのが根深い時代を真面目に生きてきた皆さんには、特にチャレンジングな課題かもしれませんが・・・!

 

そして、知っておいて欲しいことは、相談する相手だけなら必ず’親友’じゃないと満たせない訳でもないんですよ。

もし集団の予備校に通ってたら、個別の先生(高いけど)に追加で短期間お願いするとかの手段が見つかるかもですし、近所のお兄ちゃんでも、ビクパさんや僕みたいな人と繋がれたらめちゃめちゃ相談は出来ますよね。

 

色々話しましたが、大学に行ったらそのチャンスに恵まれるのがグッドニュースですよね!

親友欲しいという価値観と進路が超マッチしていますし、知り合いが全くいない中のスタートなので大学デビューという技が使えます。

 

このことは不登校の真っ最中でも’親友’の課題と向き合う子供もいるでしょうし、その先の未来に関わるめちゃめちゃ重要な話だと思ったので頑張って答えました。

質問ありがとうございました🙌